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縄文時代
 氷河期が終わり、人々は移動生活から自然と共生した定住生活を始めます。土器が発明され、「煮る」という料理法を可能にし、さまざまな食材を食べることができるようになりました。また、弓矢の発明も動物を狩ることを容易にし、シカ、イノシシ、クルミ、クリなどの山の幸、マグロ、タイ、アワビといった海の幸に恵まれながら縄文人は生活していました。


豊前市域の縄文時代
 豊前市では、当時の様子がわかるものとして、吉木や赤熊の遺跡から出土している約8,000年前の押型文土器と呼ばれる土器があります。また、久路土樋掛遺跡では、「陥穴群」が発見されました。これは、獣道を通るイノシシなどを狙って丘陵尾根に造られたもので動物の生態を利用した縄文人の知恵を知ることができます。
 京築地方では、約3,500年前から集落遺跡があちこちでみられるようになります。これらの集落の特徴は、河川近くのやや高い場所に立地し、同時に存在する住居は多くて10軒程度と考えられています。1軒に5人くらいで住んでいたとすれば、50人程度の人がムラで生活していたことになります。市内では中村石丸遺跡と挟間宮ノ下遺跡がこの頃の集落遺跡として知られています。また、河原田塔田遺跡などでは約2,600年前の竪穴住居群も見つかっています。
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