古墳時代 |
権力争いを繰り返しながら権力を集中させていった時代で、国家が成立する直前の時期です。そして大和王権の強大な権力が日本の広範囲に及ぶようになります。その象徴が前方後円墳と呼ばれる巨大な古墳です。北部九州には3世紀末からこの前方後円墳が築かれるようになります。
また、中国や朝鮮半島から移住した渡来人とよばれる人々によって、土木技術、金工技術、文字、紙を作る技術など最新の技術や文化が伝えられました。
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豊前市域の古墳時代 |
市内の古墳は幕末から昭和にかけて、港の建設や鉄道の敷設のためにほとんどが破壊されました。しかしわずかに残された古墳があります。黒部古墳群です。発掘した6基の古墳の中でも、6号墳は横穴式石室の側壁などに線刻画が描かれている「装飾古墳」でした。
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また市内の古墳時代で特徴的なのは、竪穴住居跡にオンドル状遺構とよばれる暖房施設をもつものがみられることです。これは朝鮮半島由来の暖房施設といわれ、カマドの煙を長い煙道を壁などに沿って室内を巡らせる床下暖房のような構造をしています。 |
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